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pandas のmelt関数の解説

Python R

エクセルにまとめられているような、横長のデータを縦長に変換する関数がpandasにあります。それがmeltです。meltの使い方について解説します。

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melt関数を使う

初めにpandas.melt のドキュメントのリンクを貼っておきます。

pandas.melt — pandas 2.2.2 documentation

使うデータは下の画像のようなデータです。1

meltを使うデータ
meltを使うデータ

データは適当に作ったものです。
想定としては、実験データをexcelにまとめていて、timeからparam3 が実験の条件で、id1からid5が測定結果と、測定ヶ所を表しています。
このデータで、id1からid5という条件にも意味があり、さらに特徴量として扱いたい時にmelt関数が使えます。
例えば以下のように書くと所望の結果が出ます。


pd.melt(df,id_vars=df.columns.values[:4],var_name="id",value_name="massure" )
meltしたデータ

下記でmelt関数の引数の意味や性質について少し説明します。

melt関数の説明

公式ドキュメントでは以下のように説明されています。

pandas.melt(frame: pandas.core.frame.DataFrameid_vars=Nonevalue_vars=Nonevar_name=Nonevalue_name=’value’col_level=None) → pandas.core.frame.DataFram

Unpivot a DataFrame from wide to long format, optionally leaving identifiers set.

This function is useful to massage a DataFrame into a format where one or more columns are identifier variables (id_vars), while all other columns, considered measured variables (value_vars), are “unpivoted” to the row axis, leaving just two non-identifier columns, ‘variable’ and ‘value’.

分かるような分からないような書き方ですが、以下のようなことが出来ます。2

  • データの列をid_vars, variable, value の3つの集合に分ける。
  • id_vars に指定した列はそのまま
  • values_vars に指定した列名はデータとして扱われ、variable列に格納される
  • variable列の名前はvar_nameで変更する
  • value_vars に入っていたデータが、value列に格納され、アンピボットされる
  • value列の名前はvalue_nameで変更する

コード再読

この説明を元に、もう一度最初に挙げたコードを見ましょう。

pd.melt(df,id_vars=df.columns.values[:4],var_name=”id”,value_name=”massure” )

melt前のデータ(df)

左から順に意味を解読すると、

  1. dfを呼び出してアンピボットしています。
  2. id_vars をtimeからparam3までで、設定しています。
  3. variable_vars は指定していないので、valiable列にid1からid5がデータとして格納されます。
  4. var_name=”id”としているので、variable 列の名前は”id”になります。
  5. id1からid5に入っていたデータはvalue列に格納されます。
  6. value列の名前はvalue_name=”massure” で、”massure”になります。
meltしたデータ

思ったこと

エクセルにまとめたデータを機械学習や統計処理に突っ込むときに便利そうな関数です。

  1. githubに置いておきます。
  2. マルチインデックスにも対応しているみたいですが、マルチインデックスはほとんど使わないので解説しません。
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